肝火上炎(かんかじょうえん:肝火・肝火旺)
肝の陽気が過亢進した状態で、実証のみである。
肝気鬱結が助長して起きることが多いが、急激な情緒的興奮により生じることもある。
長引けば陰液を傷め肝陽上亢へ移行する。
神経症、高血圧、肝炎、胆嚢炎などの疾患に見られる。
主症状
いらいらが強く怒りっぽい・入眠困難、悪夢を見る、激しい頭痛、めまい、耳鳴り、突発性難聴、目の充血、口が苦い、呑酸、口渇、便秘など
治法
清肝瀉火
方剤
竜胆瀉肝湯、当帰竜薈丸
※心火旺の場合も不眠や興奮、いらだちが見られるが動悸を伴い、肝火上炎では眼の症状(充血など)、心火旺では舌に異常が見られる。
2013年9月25日水曜日
2013年2月4日月曜日
温中散寒剤と便通
日本における漢方薬の使われ方に時としてユニークを通り過ぎ驚かされることがある。
主にエキス剤が用いられているので大きな事にならずにすんでいるのだろう。
そんな例の一つとして、
慢性便秘に大建中湯が用いられていることがある。
ツムラの添付文書の効能には“腹が冷えて痛み、腹部膨満感のあるもの”
と書かれている。これは間違っていない。
大建中湯の構成生薬は蜀椒、乾姜、人参、膠飴
蜀椒:熱 補 燥 升 散
乾姜:温 補 燥 升 散
人参:温 補 潤 升 収
膠飴:温 補 潤 升 収
────────────────────
大建中湯 温 補 升
腹が冷えれば下痢をする。
これが人間に普通に起こることである。
慢性的な便秘にある体質は、
熱、実、燥、升、収のいずれかが含まれる。
大建中湯が慢性便秘を治せる可能性は、
その潤性だけに負わされる。
他はより便秘にさせるか影響しない性質である。
大建中湯の潤性は膠飴に由来する。
ここで大建中湯の本来の効能を見てみると
主にエキス剤が用いられているので大きな事にならずにすんでいるのだろう。
そんな例の一つとして、
慢性便秘に大建中湯が用いられていることがある。
ツムラの添付文書の効能には“腹が冷えて痛み、腹部膨満感のあるもの”
と書かれている。これは間違っていない。
大建中湯の構成生薬は蜀椒、乾姜、人参、膠飴
蜀椒:熱 補 燥 升 散
乾姜:温 補 燥 升 散
人参:温 補 潤 升 収
膠飴:温 補 潤 升 収
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大建中湯 温 補 升
腹が冷えれば下痢をする。
これが人間に普通に起こることである。
慢性的な便秘にある体質は、
熱、実、燥、升、収のいずれかが含まれる。
大建中湯が慢性便秘を治せる可能性は、
その潤性だけに負わされる。
他はより便秘にさせるか影響しない性質である。
大建中湯の潤性は膠飴に由来する。
ここで大建中湯の本来の効能を見てみると
温中散寒、解痙止痛、補気健脾
あるいは温中補虚・降逆止痛
蜀椒を用いるほどであるのだから、何らかの理由で急激に強烈な腹部の冷えが起き、
腸管が激しく痙攣する状態、
つまりイレウスであり、日常的な病態ではない。
慢性便秘などの日常的な症状に使う薬ではない。
潤性だけをあてにしているのであれば、小建中湯を用いた方が効果的である。
また傷陰のリスクも減るだろう。
ついでに書くと、
小建中湯:便秘
桂枝加芍薬湯:下痢
この使い分けさえ理解出来ずにいる専門家もいるらしい。
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