エキス剤による喘息治療
喘息が発症は主に腎に起因する。
腎陰虚のために小児期から喘息を発症することが多い。
・六味丸+半夏厚朴湯
エキス剤での対応の基本となる。
この場合いうまでもなく熱虚証を示している。
脾虚を伴ってくる状態になると、陽気不足から寒証をしめし、食欲不振や軟便傾向、薄い痰などの特徴が見られる。
・六君子湯+半夏厚朴湯
※小柴胡湯からの派生方剤を安易に用いるべきではない。
婦女子の多くは肝熱があり清熱剤に反応しやすい。それも虚熱がほとんどであるので、
実熱を冷ます黄芩、柴胡は不適である。
発作時や症状軽減に用いる処方。
桂枝厚朴杏仁湯
その他の喘息に用いられる方剤
冷哮丸(れいこうがん)
麻黄・川烏頭・細辛・蜀椒・明礬・皂角・半夏麴・胆南星・杏仁・生甘草・紫菀・款冬花
三子養親湯(さんしようしんとう)
紫蘇子・白芥子・蘿蔔子
麦味地黄丸(ばくみじおうがん)
麦門冬・牡丹皮・茯苓・沢瀉・五味子・熟地黄・山茱萸・山薬
=八仙長寿丸
射干麻黄湯(やかんまおうとう)
麻黄・生姜・五味子・射干・細辛・紫苑・款冬花・大棗
定喘湯(ていぜんとう)
竹葉・甘草・石膏・粳米・麦門冬・半夏・人参・蘇子・桑白皮・地骨皮
蘇子降気湯(そしこうきとう)
半夏・蘇子・当帰・前胡・厚朴・桂枝・陳皮・乾生姜・大棗・甘草
至宝丹(しほうたん)
犀角・玳瑁・琥珀・朱砂・雄黄・竜脳・麝香・牛黄・安息香・金箔・銀箔
黒錫丹(こくしゃくたん)
黒錫・硫黄・沈香・木香・小茴香・陽起石・胡芦巴・補骨脂・肉豆蔲・川楝子・附子・肉桂
宣白承気湯(せんぱくじょうきとう)
石膏・大黄・杏仁・栝楼皮
三拗湯(さんようとう)
麻黄・杏仁・甘草・生姜
華蓋散(かがいさん)
茯苓・麻黄・杏仁・橘皮・桑白皮・生姜・甘草・蘇葉
瀉白散(しゃはくさん)
桑白皮・地骨皮・粳米・甘草・乾姜
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